第4章 デビュー
『ん・・・』
目が覚めたら、見慣れた天井
鼻に残る嗅ぎなれた香り
そして・・・
ニャー・・・
という癒しの声
『あっ・・・アイ・・・ただい・・・うっ・・・』
愛猫のアイを撫でようと手を伸ばしたけど、びっくりするくらいの頭痛に襲われてそれ以上手が伸びなかった
アイはあたしを心配してすり寄ってきた
『うぅ・・・頭痛い・・・』
と、激しい痛みを続ける頭を押さえながらあたしはベッドから起きた
服は昨日のまま。荷物はちゃんと部屋の机の上に置かれていた
そして、その荷物の横にあたしのスマホとメモ書き
《夜琉ちゃんへ
おはよう☆ちゃんと起きれたかな?
昨日夜琉ちゃんに飲ませたのね、ちょっと強めなお酒なんだ。夜琉ちゃん気づかず一気に飲んじゃったみたいで気ぃ失っちゃったからまっつんと岩ちゃんでおうちまで運びました。ごめんね
あと、夜琉ちゃんのスマホのLI〇Eに俺たちのアドレス勝手に入れたけど気にしないでね
学校に遅れないようにね。
明日の出勤は、5:00でお願いね♡
それじゃまたよろしくね
及川》
・・・やっぱあそこの仕事やめようかな・・・