第20章 悪い子は、光の中で・・・
収録が終わって日向達とやってきたのは、花男の天パ御曹司の屋敷みたいな建物の前・・・つまり
「夜琉、俺の家にようこそ!!」
『はっ…はぁ』
木兎さんのおうち
あのパーティ以来、ちょっと近寄りがたかったのに・・・
「お前しばらく、ここに住め」
『はぁ…住め…って?!』
黒尾さんからすごく短いのに威力絶大の爆弾を投下された気分だった
『住めって何で…』
「えぇ!?夜琉ここに住むんですか!!やったー!!」
と、誰よりも日向が大喜びだった
「ここは、Emperor Owl所属のアイドルたちの宿舎も兼ねているんだ。チビちゃんとツッキーとリエーフもここで生活してるんだ。それにここは木兎の管理の下だからパパラッチの心配もねえし、暗殺者とかからの援護も出来ている。だから普通に暮らすよりも…」
『ちょっと待ってください!ここで暮らすって…そんな勝手に…』
「もう夜琉用に新しい家具とかは揃ってるから大丈夫だぞ!!あのネコちゃんも連れてきてるしよ」
『またそんな勝手に!!てかどうやって入ったんすか!?』
「まぁ、そこは…俺がもつ財力を結集した結果★」
決め顔の木兎さんがあたしの肩に手を置いたままキラッと目を輝かせた
これだから金持ちは・・・
「あとこれからは、学校に行く時と帰るときは必ず俺に連絡しろ。俺か木兎の部下の誰かが迎えに行くから」
『えっ…そこも制限されるんですか?』
「…お前を守るためだ」
『・・・ッ。』
木兎さんの家の前でツッコミの追いつかないあたしの頭を撫でる黒尾さんだけど、あたしはまた黒尾さんの手を払う
木兎さんに言われたことが気になり過ぎて、今は黒尾さんすら信じられなくなっていた