第20章 悪い子は、光の中で・・・
それから約3時間・・・
「おっす、終わったぞクソ社長。」
「お、…お疲れ~」
「なっ…なんで木兎さん死んでるんですか?そっちのアバズレは生き生きしてるのに…」
『アバズレって言わないでください、木兎さんがケーキいくつ食べれるか勝負するって言いだしたので…』
ようやく収録が終わったようで、黒尾さん・日向さん・月島さん・リエーフさんが戻ってきた
あのあと、木兎さんとケーキ大食い対決をしてあたしは全35種類プラス15くらい食べて、木兎さんは全種類食べたところで徐々にペースダウンしていった
よって、あたしの圧勝で終わった
「まぁいい…木兎、そろそろ行くぞ」
「あっ…あぁ…ちょッ…待って……動けねえ…」
「なんでそんなになるまで食べるんですか…」
机に伏せてうなだれている木兎さんを呆れた目で見ている黒尾さんと月島さん
「はぁ…、まぁあほは置いて行くぞ。」
『・・・ッ!!』
と、黒尾さんがあたしの手を掴もうとしてきたけどあたしはその手を振り払ってしまった
『あっ…すみません…』
「…どした」
『いえ…』
「…夜琉、行こう!!」
と、様子がおかしいのを察したのか無意識なのかは分からないが日向が横からあたしの手を握ってきた
そのままあたしは日向に連れられてカフェを出た
そのあとをぶーぶー文句を言っているリエーフさんと舌打ち交じりな月島さんが着いてきた
黒尾さんと木兎さんが険悪な表情をしていたけど・・・
「お前…夜琉に何言った?」
「…お前がいずれ言わないといけないことをコソッとな。だってお前、きっかけがねえと中々言わねえだろ?」
「・・・まぁな」
「大丈夫だ、お前の恋については言ってねえから」
「だから・・・恋じゃ・・・ねえっての」