第19章 動き出す
「それで、取引内容はなんだったんだ?女川」
「…情報では、先日白鳥沢から買い取った麻薬の返品要求を持ちかけていたみたいです」
「へんひん?なんらほえ(返品?なんだそれ)」
「二口少し黙ってろ…返品ってどうしてだ」
「それは今、麻薬を積んでいたワゴンをコガネと作並に調べてもらってます」
タブレットを開き情報ルーツを見ている女川という男は倉庫に置いてある1台のワゴン車をさす
「れもははやはん(でも笹谷さん)…、わざわざ買ったものをなんで返品するんすか?特に麻薬なんて跡が付きやすいのに、こんな分かりやすいところに…」
「二口センパーーーーイ!!!」
「…ッ!!コガネうるせえ!!なんだよ!!」
「見つけましたよ!!女川先輩が言ってた返品の理由!!」
「何!?」
ワゴン車に乗っていた身長の高い黒のアホ毛が特徴の男がワゴン車から飛び降りてきた
他の刑事たちもワゴン車に向かい車内を覗く
中には、段ボール箱に詰められていたいわゆる白い粉たち
でも、傍目には何の変哲もなかった
「おい、なんもねえじゃねえか」
「それがよく見てくださいよ!!!」
「うるせえな!!いちいちデケえ声出すな!!!」
「二口センパイ、これです」
と、もう1人コガネと調べていた作並という見た目は少年のような刑事が段ボール箱を1つ持ってきた
「これ見てください」
箱を開けて中の物を取り出していく
すると・・・
「おぉ…?!」
「へぇ~、こりゃ怒るわな」
刑事達も納得だった