第18章 岩泉の願い
「うちの店で働かない?」
「君の名前は、《紫乃》」
「何って、お迎え。早く夜琉ちゃんに会いたかったから♡」
「…恨んで…ないの?」
「もうすぐだよ!!ホント口も態度も悪い子だよね!!夜琉ちゃんは!!」
「夜琉ちゃん、シルバー・ブレッドの意味って知ってる?」
「シルバー・ブレットはね、「銀の弾丸」。魔除けや厄払いっていう意味。」
「じゃさ、明日と明後日の夜俺に頂戴?」
「それで、夜琉ちゃん一緒に行かない?」
「そ♡まずは、大人しく自分で店に入るか…もう1つは、俺にお姫様抱っこされながら入るか」
「夜琉ちゃんのドレス姿楽しみだな~♡」
「すっごく可愛いよ!!夜琉ちゃん!!凄い!!ホントにお姫様みたい!!!」
「もう可愛いすぎる!!俺君を選んでよかった~♡」
「今じゃないんだよ。まだ、時じゃない。」
「・・・裏切らないよ。」
「…キスマークは好きな人に自分のだって証明を付けるためのモノなんだよ?」
「…夜琉ちゃんも好きな人ができたら分かるよ」
「…もう危ないことしちゃだめだよ。怒ったからって夜琉ちゃんが傷つくのはもう見たくないし」
「君には関係ないよ!!」
「…夜琉ちゃん、俺の近くにいて。絶対に白鳥沢なんかに行かないで…」
「…それは知らなくていい。君は俺のもとにいてくれればいいんだよ…」
…ねえ、言ったよね。俺のそばにいてって…。どこにも行かないでって言ったよね?…もう俺の元からいなくなる気?
――――――そう、なら・・・
―――――――俺が、殺してあげる