第3章 夜の女になる
「はいそこまで」
と、今にも入れられそうになった時松川さんの声
あっ、お風呂から出てきたんだ
「えぇー今からが本番~!!」
「遊ぶのはいいっつったけど、本番はOKした覚えはねえよ。してえなら金払え」
「うぃ~、オーナー様怖ぇ」
と、花巻さんはようやくあたしから離れた
なんかどっと疲れた
はぁ…と脱力してあたしは素っ裸でベッドに沈んだ
「おい、早く着替えろ。今日は終わりだ」
と、ぐったりしているあたしに上に松川さんが脱ぎ捨てられていたワンピースを放り投げた
花巻さんもう服を着始めていた
「あっ、夜琉。これで終わりだと思うなよ」
と、あたしを指さして堂々宣言した花巻さん
『・・・楽しみにしてます』
と、あたしはあえて強気に出る
そしたら花巻さんはまた強ぇ女…と笑った
でも、ぶっちゃけさっきはヤバかった・・・
かなり声は抑えてたけど、もう少しで抑えられなくなりそうだった
さすがはホスト様・・・
「あっ・・・!!」
部屋を出ようとしていた花巻さんが急に振り返ってあたしのもとへ来る
あたしはまだブラしかつけていない
『・・・なんです…!!!』
花巻さんはあたしに前に立って軽くキスをした
「俺の個人的ルール、遊んだ女には必ずどっかしらにキスする。お前は特別、口にしてやるよ♡」
と、ウィンクをされた
その瞬間無意識に顔が熱くなった
やっぱホストかっこいいわ・・・
「おいお前ら、イチャコラタイムはとっくに終わってんぞ。あと及川が呼んでるから下行くぞ」
と、松川さんが呼ぶから花巻さんはうぃーっと松川さんについて行った
『あっ…!!ちょ…!!まだ着替えてないんですから!!!』