第3章 夜の女になる
「あっ、お疲れ~」
3人で本社室に戻ると、及川さんとツンツン頭・・・あっ、岩泉さんだ・・・2人がいた
なんか2人で飲んでる
『じゃあ帰ります』
「あっ、待って」
と、あたしは4人に頭を下げてホテルから出ようとした
すると、及川さんが急に立ち上がった
「夜琉ちゃん、これからはここではお店の名前を使ってね」
『お店の名前?』
「キャバクラとかの源氏名って知ってる?そんな感じのやつ」
『はぁ・・・どんなのがいいですか?』
「もう決めてる」
と、及川さんはあたしに何か飲み物が入ったグラスを渡された
及川さんはあたしに渡したグラスと及川さんが持つグラスをカンッと鳴らしてあたしに告げた
「君の名前は、《紫乃》」
『・・・紫乃?』
「うん、俺が一番好きな名前。」
紫乃・・・結構きれいな名前でびっくりした
てっきりDQN的な名前を付けられるかと・・・
「じゃあそれ飲んで?」
『へっ・・・コレ・・・?』
と、手渡されたグラスに入ったもの
きっとこれは・・・お酒か?
『いやだってコレ…』
「いいから飲む!!!」
『はっ…はい!!』
と、及川さんの口車に乗せられてグラスの飲み物を一気に飲んだ
「それね、ちょっと強めなお酒ね。キャバ嬢やるなら慣れないとね」
・・・と、なんとなく聞こえたけど・・・
そこで意識が途絶えた