• テキストサイズ

いい子悪い子、愛しい子 《ハイキュー!!》

第15章 地獄と天国


2年後・・・


「岩ちゃん、今日も行くの?」


「あぁ」


「じゃあ今日も勝負しよう!!」


「お前に負けるわけねえだろ」


トオルはすっかりココの生活に慣れて図々しく俺と並んで2トップなんかになりやがって・・・

最近俺達は、金掏ることにも限界になってきたからそこらへんに落ちているガラクタとかを拾って売って金にしている

その時は必ず2人でどっちの方が多く稼げるかを競っている
・・・まぁ、今のところ俺の全勝だけど



「よし!!行こう!!」


「あっ!!待てテメエボケ!!!」


今日も今日とて早々に始まった・・・




*****


「岩ちゃん!!」


「なんだ!?どーした!?」


「…ケガした~」


「んなことで泣くなボケぇ!!!」


今日は河原でガラクタを集めていた
川には壊れた部品とか誰かが落としたものとかが多いからよく来ていた


「はぁ…今日は帰るぞ」


「うん…」


ケガした・・・といってもかすり傷のトオルを連れてねぐらに戻る。その途中で・・・


「あっ、待て!!」


俺は、スラムの前にいる黒服の男たちを見つけていち早く建物の影に隠れる


「…岩ちゃん、どうしたの?」


「シッ…」


「…あの人達、誰?」


「いいかトオル、あの大人達には絶対捕まるんじゃねえぞ。」


「えっ…なんで?」


「…いいから」


トオルの口を塞ぎながら俺は大人達を見ていた
そいつらは、何かを話してから去って行った


あいつら・・・白鳥沢の奴らががここにいるってことは、いずれ何かが起こる
前にスラムのおっちゃんに聞いた話を思い出しながら俺は去って行く大人達を見送った



/ 457ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp