第14章 岩泉の告白
「ほい、お待ち。豚骨スペシャル、特盛2つな」
『ふぉ~…!!』
出てきたのは物凄い量のチャーシューが盛られている
特盛って言うからホントに凄い量・・・
『…足りるかな』
「は?」
『うぇ!?いや、何も言ってませんよ!?』
「ちっちぇえ声で爆弾発言してんじゃね…」
と、ぶつぶつ言いながらラーメンに手を付け始めた
あたしもムスッとしながらラーメンに手を付けた
『あっ、おいしい!』
「おっ、お姉ちゃんイケる口だなー。うちのラーメン男に人気な濃いめ味だってのに」
『全然!あたし結構食べるんで、このくらいがちょうどいいんです!!』
「そうかー、俺姉ちゃん気に入った!!俺は田中龍之介だ。」
「俺は西谷夕だ!!ノヤでいいぜ!!」
「お前ら!!客に構ってないで仕事しやがれ!!」
「だ…大地さん…」「すんません…」
という店長さん…大地さんの一言で2人はおとなしくなった
大地さんって見た感じ優しそうだけど、すごく怖いのね・・・
厨房内で髭のおじさんを殴ってるし・・・
「おい、食べねえと伸びるぞ」
『あ、はい…』
すでに3分の1を完食している岩泉さんに言われてあたしは箸を進める
おいしいからすぐに完食できる気がする