第14章 岩泉の告白
「…ごめんよぉ~。大地君いるかい?」
「っらっしゃーい、おぉ岩泉。そうか、もう1か月か」
「いらっしゃい、岩泉君。」
「チワッス!!おっ?今日は1人じゃないんすかい?」
このラーメン屋はカウンターだけの小さなお店だった
店の名前は《烏 ―KARASU— 》
店長さんはいたって優しそうだけど・・・
その隣のおじさんは・・・怖そう
・・・ここ、任侠の人達のお店じゃないよね?
「じゃあ俺いつもの特盛で。お前は…」
『うぇ…じゃあ同じ奴を…』
「はいよ、量は並みでいい?」
『あっ、量も同じで』
「えっ…あっ…かしこまりました」
髭のおじさんがあたしの言葉にびっくりしていた
外にいた坊主のお兄さんと前髪がメッシュの小さなお兄さんはめっちゃ笑っていた
「お姉ちゃん面白いな~、名前は?」
『あっ、天川夜琉です』
「君、可愛いね。岩泉君の彼女?」
「岩泉君にはもったいねえなー。なぁノヤッさん」
「お前ら黙って働け」
と、前髪メッシュのお兄さんと髭のおじさんと坊主さんは店長さんに怒られていた
水を飲みながらそれを見た岩泉さんは声をあげて笑っていた
ヤクザ・・・ではないか