第14章 岩泉の告白
今年に入っていろんな人の運転を経験してるな・・・
今は軽トラだけど・・・
『あの、どこに行くんですか?』
「俺の行きつけのラーメン屋だ。ラーメン好きか」
『いや…大好きです』
「…そうか、まどろっこしい言い方すんな」
と言いながら岩泉さんはチラッとあたしをみてまた正面を向いた
『でもいいんですか?あたし結構食べますよ?』
「構わないが、俺が給料日前って忘れんなよ」
『はーい』
なんて軽い会話をしていたら、岩泉さんは道の脇に車を停めた
岩泉さんは、及川さんより路上駐車がお上手でよかった・・・
「ほい、ついたぞ」
『ここですか…、学校に近いのに知らなかったです』
「ここの店長と知り合いなんだよ」
と言い岩泉さんはお店に入って行った
小さなビルの1階に構えているお店の名前は・・・
『・・・か』
ガッシャーーーン!!!!!
『うぇ!?なっ…』
「またか…」
岩泉さんは普通の反応してるけど、突然お店のドアが吹っ飛んでそれと一緒にこれまたヤクザっぽい人が・・・
「オラオラ~、金も払わねえとどういう了見だぁ?コルァ…」
「は…払います…」
中から坊主の店員さんぽい人が出てきたけど・・・
その店員さんの方がヤンキーっぽいけど・・・
「おい…」
「あ゛ぁん!?…おぉ!!岩泉君!!お勤めご苦労さんッス!!」
「誰がお勤めだ…入って大丈夫か?」
「どーぞどーぞ!!岩泉君はいつでも…おっ!?岩泉君、ついに春が来たんすかい?」
「違ぇわ!!」
と言いながら、岩泉さんはお店に入って行った
あたしはそのあとをついて行った
その時坊主のお兄さんを横目で見たけど・・・
怖い・・・