第14章 岩泉の告白
ピンポーン・・・
「おーい、行くぞー」
家のインターホンが鳴って岩泉さんの声が聞こえた
もう1時間立っていた
『はーい、今行きまーす』
と、あたしは椅子から立ち上がって声を上げた
ベッドの上でゴロゴロしているアイを撫でて玄関に立った
玄関に置いてある靴に足を通して外に出る
『おまたせしました』
「おぅ、悪かったな待たせちまって…!」
岩泉さんは、あたしの恰好を見て驚いていた
そりゃそうか、今のあたしの恰好はあたしがロイヤルサファイアで初めて働き始めたときの恰好そのままだった
及川さんにもらったお高いドレスに、松川さんにもらった靴、そして岩泉さんにもらったスターサファイアのネックレス
それらを全部身に着けて岩泉さんの前に立つ
「…それは、けじめか?」
『…はい』
「そうか、じゃあ行くか」
と、岩泉さんは車のキーを出して敷地から出る
『えっ…これ…?』
「あぁ、俺の愛車」
『…ぽいですね』
「どういう意味だテメエ」
だって、27歳の独身男(ワイルド系イケメン)の愛車が・・・軽トラック・・・
『・・・プッ』
「今笑ったろ…」
『いや…笑ってなど…ププ』
「…これが一番楽なんだよ!!///」
赤くなってる岩泉さんはホントに可愛い
なんか、すごく安心してしまう
「ほら乗れ!!」
『はーい、(笑)』
と、岩泉さんの愛車(笑)に乗って出かけた