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いい子悪い子、愛しい子 《ハイキュー!!》

第13章 白鳥沢と青の野望


・・・冗談でしょ?とは言えなかった
頭の片隅に、そんな予感がしていたから


前に梟谷の社長さんの家で天童さんに追いかけられて及川さんが助けてくれたとき―――――



―――そっちだってこの子のこと利用するために手元に置いてるんでしょ?


―――時が来たら、君も彼女を裏切るんでしょ?



天童さんが言ってた言葉・・・
それがフラッシュバックのように頭に流れてきた

でも、及川さんはそれを否定していた
裏切らないって言った、俺の・・・もとに・・・


『・・・。』


「及川はそういう男だ、自分の野望のためなら手段は選ばない男だ。」


『・・・ッ!!』



言葉が出なかった。何を信じたらいいか分からなかった
何が正しくて、何が嘘なのかもわからなかった

でも、さっき…国見さんは…あたしを狙ってた

・・・やっぱり


『…ださい』


「…どうした?」


『あたしを…家に帰してください…もう…、ここに居たくないです…』


「そうか、じゃあ送らせよう。」


『1人で帰れます!!…もう、関わらないでください…』


と、あたしは今度こそ立ち上がって部屋から出ようとした


「夜琉」


あたしを呼んだのは、牛島さん
あたしは、振り向きはしなかったけど足を止めた


「もう、及川とは関わるな。」


『…そんなの、あたしの勝手です』


と言い捨てて部屋を出た


荷物をもって白鳥沢の屋敷をあとにする


もう、夕方だった
そうだ、川西さんが家に来たのはお昼過ぎだったからな・・・


あたしは、スマホで家までの経路を調べようとした
ここからかなり距離があるみたい
・・・あっ、Blue Castleってここから近いんだ・・・


そう思ったとたん、あたしの足が動かなくなった



・・・あの人達が、怖くなっていた
1人でいるのが・・・怖くなった



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