第13章 白鳥沢と青の野望
『や…やっぱり無理です!!』
「なぜだ、ここまで話して何が納得いかないというのだ」
『全部ですよ!!突拍子過ぎて分からないです!!…そもそも、出会ってすぐの人と結婚なんてできないです。もっと恋したいです…』
と、あたしは本音を言ってみた
そもそもあたし、恋とかしたことないし・・・
「・・・それもそうだな。よし、今から恋仲になろう。白布、布団を敷け」
『そういう意味じゃないです!!しかもそのネタ古い!!』
白鳥沢の総帥様にノリツッコミしてしまったけど、恋仲になんてなれるわけない!!
「…お前は話の分かる聞き分けのいい子だと聞いていたがな」
『・・・。』
いい子・・・確かに学校ではいい子だ
友達にもよく言われていた
・・・そっか、いい子・・・
『帰ります。』
「待て、話は終わってな…」
『お言葉ですが、いい子なのは学校だけなんで…。今は別にいい子ぶってないんで…言うこと聞かなくてもいいですよね?』
と、悪い子全開であたしは立ち上がって帰ろうとした・・・が
『うっ…!!』
あっ…足ぃぃいいい!!!
「…しびれたか?」
『くぅ~…』
「では、布団の用意を…」
『しなくていいから!!あたし帰るからー!!』
と、しびれた足を引きずりながら襖をゆっくり開ける
でも、その瞬間しびれた足を白布さんに掴まれた
『んに゛ゃーーーー!!?なんですか!?』
「…失礼!!」
と、そのまま足を引っ張られてあたしは白布さんの腕の中に引かれた
・・・その瞬間
パァン!!!!
どこかで聞いた騒音が響いた
・・・これ、銃の音?