第13章 白鳥沢と青の野望
『あぁ…母親?…いや、あたしの母親は…』
「天川朝沙。〇〇高校出身で元バレー部マネージャー。23歳で結婚。34歳で病により他界した夫の後を追い自殺。」
『ふぇ!?なんで知ってるんですか!?』
「調査済みです。そして彼女は貴女の実の母親ではなく青城紫乃にあなたを託された義母なのです」
すべての話がトントンと流れていくから頭がオーバーヒートしそうだった
えっと・・・、あたしは・・・いや、あたしの・・・本当のお母さん・・・?は?白鳥沢の前の総帥の娘で?お母さんの・・・?えっ?
『いや、そんなの信じらんないっすよ!!そもそも、お母さんとその人と何の関係が…!!』
「・・・。」
混乱しているあたしを見ながら白布さんはもう1枚写真を取り出した
そこに写っていたのは2人の女の人。
向かって右側には青城紫乃さん。左側には・・・
「紫乃さんと天川朝沙さんは、中学時代からのご学友らしいです。高校卒業後も頻繁にお会いするほどの仲だったと・・・」
『・・・。』
思い出した・・・
昔、お母さんとアルバムの整理をした時お母さんの高校時代の写真を見つけた
その時、お母さんの親友の話をした
その人は、おうちがとっても厳しいお家で大変なんだと・・・
子供が大好きで、今は孤児院の保母さんをしていると・・・
まさか、その人が・・・?
『…でも、それでなんであたしが結婚を…、その…紫乃さんは今は…』
「彼女は…12年前に死んだ」
そういったのは、ずっと黙って白布さんとあたしの話を聞いていた牛島さんだった