第13章 白鳥沢と青の野望
「さて、今日呼んだのは先日の話をもう1度改めてしようと思ってだ」
『あぁ、結婚の…?それなら、あたしお断りしますよ。』
「話を最後まで聞いてください」
あたしの言葉をぴしゃりと切ったのは白布さんだった
しかも物凄い眼付きで・・・
『あっ、すみません…』
「白布」
「…失礼しました」
当たりの強そうな白布さんも牛島さんの一言ですぐに大人しくなってしまった
本当にこの人は、すごいと思った
「では、まずお前とこの白鳥沢家の関係について説明しよう。白布」
「はい…」
白布さんは、あたしの前に近づいてきた
そのまま白布さんは、あたしの前に1枚の写真を置いた
そこに写っていたのは1人の女の人。しかもただの女の人じゃない・・・
あたしにそっくりだった
しかも、あたしにそっくりなだけじゃなかった
あたしはその人を見たことがあった
『及川さんの家にあった写真の人…?』
「そうですね、あの男とも関係がありますのでそのことに関しても後程説明いたします。まず、その女性の名は《青城(あおしろ)紫乃》。前白鳥沢総帥、鷲匠鍛治の実の娘です」
『はぁ・・・』
「そして、彼女は・・・貴女の、実の母親でもあります」
・・・・・・?
よくゲームとかにある目の前が真っ白になるとかの表現は見るけど、その状況はこういうことなのだと・・・実感した