• テキストサイズ

いい子悪い子、愛しい子 《ハイキュー!!》

第13章 白鳥沢と青の野望


『あぁ!!この前のオレンジのお兄さん!!』


「どうも、お久しぶりです」


この前の梟谷のパーティであたしにお酒渡してきたあのお兄さん
名前・・・なんだっけ?


「俺は川西太一だ。まず、」


オレンジのお兄さ・・・川西さんはあたしに名刺を渡して扉の前から一歩下がった
そして、深く頭を下げた


『えっ…あの、』


「先日の非礼の謝罪をさせてくれ。未成年に酒を飲ませたこと、お前を欺き傷つけたことを詫びる。」


『えっ、あっ!いやいやいや!!あたしは大丈夫ですから!!あぁあ頭あげてください!!』


「…本当に悪かった。そして、この期に及んで申し訳ないが、俺と共に来てもらう」


と、川西さんが親指を後ろに向けてどこかをさす
指した先には大きな黒い車。車内の様子は見て取れない


『えっ…来てっていわれましても、あたし今から買い物に…』


「望みの物はこれだろ?」


と、少し視線を車に向けると車から誰かが出てきた
その人は黒髪でまっすぐに切られた前髪をお持ちのお兄さん
そのお兄さんが持ってきたのは・・・


『あっ!!いつも買ってるネコの餌!?』


「これだけあれば、お前の愛猫にも食わせてやれるだろう。さぁ、餌をくれたら一緒に来てもらう」


と言って、川西さんは車に乗り込んでいった
素敵前髪のお兄さんは、あたしの横を通って家に上がって行った
あたしはそのあとを追っていく


『あっ、あの…』


「ここでいいですよね?」


『あの、なんでその餌だって知ってるんですか!?』


「あぁ、あなたのことは調査済みですから」


なんの!?
と思いながらもアイが待ってるから餌の袋を開けてエサ皿に移す
アイはそれを見た瞬間、素敵前髪さんにすり寄っていたのにまっすぐに餌に向かって飛びついた


「可愛いですね」


『まぁ、あたしの愛猫ですから』


「…じゃあ行きましょうか」


『えっ…、ホントに行くんですか…?でもあたし、着替えとか…』


「今のままで大丈夫です。では行きましょう」


と、あたしは素敵前髪のお兄さんに手を掴まれてそのまま家から連れ出された
おいてあった車の後ろのドアを開いてあたしを強引に乗せる
隣にはすでに車に乗っていた川西さんが、窓の外を見ていた
素敵前髪のお兄さんは運転席に座って、車を出した


えっ、今からどこ行くの!?



/ 457ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp