第3章 夜の女になる
「さてと、ノラネコちゃん」
『ノラネコじゃないです』
またお兄さんはあたしに怖い笑顔から一変して優しい笑顔をむける
だがかっこいいわ・・・
「さっきの話の続きだけどさ、うちの店で働かない?」
『あの、お兄さんホストさんですよね?』
「うん、ホスト兼社長。青城グループって知らない?」
『えっ・・・!!』
《青城(せいじょう)グループ》
この界隈じゃ知らない者がいる方が不思議なくらい有名な名前
ホストクラブからキャバクラ、ソープまで風俗関連の店を総舐めにしている有名グループ
・・・その社長の勧誘ってことは・・・
『えっ…もしかして…』
「そっ、風俗の勧誘♡」
『帰ります』
「なんで?!」
風俗はちょっと嫌だった
だって自分の意思に関係なく誰かと酒飲んだり遊んだりヤったりしないといけないんでしょ?
無理無理!!ってか嫌だし
『風俗まで落ちたくないんで、それに未成年ですし』
というと、お兄さんはふ~んと悪い顔になった
そして、両手をあたしの肩において一言
「じゃあ一緒に警察行こうか」
『えっ・・・』
「だって、未成年はこんなところに居ちゃダメでしょ?」
あっ・・・