第3章 夜の女になる
「うちの店で働かない?」
初めて言われた
遊ぼうよとは何度も言われたことあるけど・・・
えっ?働かない・・・てなんぞ?
「ちょっと徹!!」
「なんでこんなブスを店に誘うわけ!?」
「そうよ!!こんな目障りなノラネコほっといて行きましょうよ!!」
誰がノラネコじゃ・・・
女達は揃いも揃ってあたしを罵倒する
ぶっちゃけお姉さま方よりは可愛いと思ってるけど・・・←
でも、あたしを勧誘したお兄さんはそんなお姉さま方を無視してあたしに近づく
わぁ、近くに来るとお兄さん大きいな
そして、あたしの肩を抱いてお姉さんたちの方を向いて一言
「俺はさ、この可愛いノラネコちゃんより厚化粧に性格ドブスなお前らの方がよっぽど目障りだと思うけど?」
・・・言いよった!!
口に出してはっきりと!!!そのワードをどうにかこうにか言わなかったあたしの苦労は?!
しかも超輝く笑顔で!!
このお兄さん怖ぇ~・・・
お姉さま方涙目だし・・・
「なっ…何さ徹のバカ!!」
「サイテー!!白鳥沢に乗り換えてやる!!」
と、懲りずにひどい罵声をお兄さんに浴びせて去って行った
お兄さん・・・徹さんって言うのかな?この人、去って行くお姉さんたちを笑顔で見送っている
でもさっきより怖い笑顔で・・・
なんか・・・怒ってるのかな?