第11章 白鷲の帝王と及川の秘密
トイレに逃げ込んでも、赤髪さんはやっぱり入ってきた
小学生の時ってなんでそんな安直なこと思ってたんだろう・・・
「おーい、夜琉ちゃ~ん。ここ開けて~。」
『嫌です!』
幸いなのは、ここのトイレが天井のところが吹き抜けになっていなかったこと
そうなってたらこういうタイプって上って入ってきそうだし・・・
「開けてくんないと~、ココ蹴破っちゃうよ?」
『それって器物破損ですよ!?』
「じゃあ出てきて?」
『嫌です!』
こんなことをしながら数分、ついに赤髪さんがトイレのドアを蹴り始めた
「ほらほら~、早くしないと器物破損しちゃうよ~」
もうどうしたらいいか分からなかった
岩泉さんに電話しても出ないし・・・及川さんも連絡来ないし
ドン!!
『ひぁ!?』
「はーい、呼ばれて飛び出て天童で~す」
と、結局ドアを蹴破って入ってきた赤髪さん・・・じゃなくて天童さん・・・が入ってきた
「じゃあ行こうか」
『行きません、離してください!!』
「えぇ~、ダメだよー。若利君のお願いだし…」
『なんであの人と結婚しないといけないんですか!?』
「えぇー、だって君は…」
「見ぃつけた…☆」