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甘い甘い君が好き【HQ】

第8章 お誘い





翔陽がくれた薬を飲んだおかげで、さっきまで疼いてた身体はゆっくりと疼かなくなっていった。




これで今日はもうヒートになる心配はない



そう思うと、さっきまでの焦りは何処かへと消えていった。



「収まったみたいだな!」



『うん…ありがとう翔陽』



私の背中を優しく撫でてくれるその手がとても暖かった。



「にしても影山、お前何でとあんな事しようとしてたんだよ!!」




「こいつから甘い匂いがしたんだよ。そしたら体が勝手に動いてた」



「…っそういや影山もαだったな」



「…おう」



影山?くんαだったのか…


私がヒートにならなかったら、きっとこんな事にはならなかっただろう




「ていうより、日向こいつと知り合いなのか?」




こいつって…あ、そういえば名前教えてないや。



「幼馴染だ!小学校からのな」



「そういう事か」



「影山こそと知り合いなのかよ」



「いや、さっき初めて会った」



「初めて会ったのにに手だしたのかよ!?」



『仕方ないよ…!私ヒートだったし、影山くんαみたいだしさ』



そう、私がちゃんと薬を持って飲んでたらこんな騒ぎにはならなかった。



「けど!」



『私は大丈夫だからさ!』



「っ…が言うなら…」



『でもありがとね!』



いつも駆けつけてくれる翔陽には本当に感謝だね…



『えっと…影山くんだっけ?私は1年2組の天野です!


さっきのでわかる通りΩです…よろしくね!』



「影山飛雄。3組だ。日向が言ってた通りα…だ。よろしく」



『影山飛雄くんか!さっきのこと気にしないでね。私も気にしてないからさ』




でも、気にしてないと言えばやはり嘘になる…


さっきの出来事は未だに頭に残っている。


「…おう」


でもそれは影山君も同じだよね、こんな所で思いつめても意味がない。



そう頭の中で考えていると保健室にチャイムが鳴り響いた。



『じゃあ、私は戻るね!』



「!気をつけろよ」



『うん、ありがとう翔陽!それじゃあまたね、影山くん』



そう2人に告げると私は教室へと向かった。




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