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太宰さん

第1章 ある夜


私はどういう訳なのか、ひどい怪我をしている様なのだ。頭から血が出ているし、今着ているこの服もボロボロに汚れていて、頭から流れる血で真っ赤に染まっているのである。
しかし私は思い出せない。
なぜこんな事になっているのか。

考えることも億劫になり、痛みのせいか意識も次第に遠のいていく。
うっすらと私はもう死ぬのだろうと思った。

立つ気力も失い、私は雨で濡れた道路に力なく座り込んだ。

寒い。痛い。

誰か助けて…。


そう思った時だった。

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