• テキストサイズ

私達は偽者シンデレラ

第12章 それぞれの印象


日代君side

「で、宮原さんの印象は?」

気のすむまで叫んだ祐希は俺に聞いてくる。何故そんなことを聞いてくるのだろう


「何か妹に似てるな」


「え⁉花ちゃん⁉」


花とは妹の名前だ


「なんつーか、こう…。見てたら世話焼きたくなる」


お前は重度のシスコンだもんな、という発言はスルーしておこう


「かわいいとか、優しいとかじゃなくて世話焼きたいが第一印象ってどんなんだよ、それ」


「別に美人だな、とか礼儀正しいな、とかは思ったんだけどよ。何かこれが一番しっくりくる印象だったからな」


「まあ、お前の場合、転んだ宮原さんを助け、拉致された宮原さんを助け…。ってひたすら何か助けてるもんな」


「おい、転んだ話はどっから手に入れてきやがった」


本人が気にしていたから、誰にも言わないでおこうと思っていたのに


「由梨花が教えてくれたんだよ。」


二人が仲良くしているのは問題ないが、何だか俺の話も話題にあがっていそうで恐い


「お前、俺の変な情報誰にも言ってないだろうな」


「…やだな。そんなわけないだろ?」


その数秒の間の理由を俺にとっては締め上げてでも聞きたくなるこの衝動は許されるものではないだろうか


…とりあえず、宮原には変な情報伝わっていないといいけどな。何故そう思ったのかはわからないが、唐突にその考えが思い浮かぶ


何だか最近説明のつかねえ感情が増えてきている気がするのは、気のせいだろうか



/ 206ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp