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君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】

第10章 子津の場合


いつもの帰り道を僕は自転車に乗って進む。
後ろの荷台には××さん。
僕の腰に回る××さんの腕に僕の心臓はバクバク音を立てる。でもどうにか平常心を装う。男としてしっかりしていたいっす。

「・・・にしても××さんって大胆っすね。」
「あれは!もう頭が真っ白で・・・!」
「まさか好きな人が僕とは思わなかったっすけど、あんなところで告白もびっくりっすよ。」
あんな、他にも人がいる教室で告白なんて。






時はさかのぼって放課後の教室。
「子津!ちょっと待って!」
「はい?」
僕は××さんにガシッと腕を捕まれてぎょっとした。
「あのですね、すぐ終わるんでどうかお座りください。」
「はぁ・・・。」
なぜか××さんに真面目な顔して、僕の席の椅子に座るようを勧められた。

告白前に勇気を出すための相談?
それともすでに告白済みで、フラれたから僕に話を聞いて欲しいんすかね?
まさか「彼とデートするのにどこかいいところ知らない?」とか?さすがにキレるっすよ?

訳が分からないまま自分の席に横座りして××さんと向かい合う。
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