君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】
第9章 猿野の場合
「誕生日は好きな人と一緒に過ごしたい。」
そんな可愛い××、もとい俺の彼女・・・うへへ。うへへへへ!
愛しの彼女!の願いを叶えるべく、俺達は近場の遊園地に向かった。
放課後から行く遊園地は夕焼けに染まっていて、こんな時間から来ている事に自分が大人になったような気がした。
「高校生2枚。」
「えっ?お金は自分で払うよ?」
「××は黙って付いてくりゃーいいんだよ!」
あぁまた!どうして俺は!こういうことしか言えねーんだよ!
でも今日誕生日の彼女に金を出させるなんて、そんなの彼氏としてありえねーっつーの!
「・・・ありがと!」
喜ぶ××を見てキュン死に。
俺は危うく10人分のチケットを買う勢いで舞い上がった。