君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】
第8章 司馬の場合
「おまたせっ。」
来た!
××さんの声に顔を上げると、そこにはいつもより少し大人びた女性が立っていた。
ゆるめのニットソーに、まさかの短パン。
普段は長めのスカートやジャージに隠れている足が、今日はすらりと綺麗に伸びていた。
もしかして、メイクもちょっとしてる?
いつもより華やかな顔に軽く目眩がする心地だった。
「変かな?」
心配そうな××さんの問いかけに全力で首を横に振る。
何を言ってるんだろう。可愛いに決まってるじゃないか。
「よかった。」
こぼれそうな笑顔を浮かべる××さんに、俺もつられて笑う。
「司馬君もかっこいいよ。」
言われて少し顔が熱くなった。
あぁ、恋人のために気合いを入れたところを褒められるのが嬉しいのって、男女共通なのかもしれない。
「じゃあ、案内よろしくお願いします。」
頷いて、××さんの1歩先を歩いた。
あ、今日は俺が前を歩くんだな。
××さんの彼氏らしく、もっとしっかりしなきゃダメだな。
そんなことを思いながら足を進めた。