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君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】

第8章 司馬の場合


明日の誕生日は好きな人と一緒に過ごすだって?
あまりの衝撃で、俺は××さんと2人で電車に乗っても××さんの方を見れなかった。
電車のアナウンスが俺の家の最寄り駅を告げる。ハッと気付いて慌てて降りた。
あ、××さんに挨拶しなかった。失礼だったな。あぁでもそんな元気無いよ。

「司馬君。」
背後からのありえない声に振り返ると、ここにいないはずの××さんが立っていた。
なんで?××さんの降りる駅はここから3つ先のはず。


「あのね、さっきの話なんだけど・・・司馬君が好きなの。明日一緒に過ごしてくれませんか?」


イヤフォンから流れる曲は愛の歌を奏でていた。
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