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君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】

第7章 家路


「あと1分だ・・・。」
○○は家の自室でひとりごちた。


恋人と過ごす誕生日。少し前から考えていたのだ。

友達とわいわいパーティーを開く誕生日、それもいい。
家族とケーキを囲みプレゼントを貰う誕生日、それもいい。
しかし自分はもう高校生で。
恋という新しい次元の感情を抱く年頃になったわけで。
ちょっと大人な誕生日、そんなものに夢を抱くようになったわけなのだ。

でも好きな人はほいほいと自分のところに来るわけもなくて。
気付いたら誕生日はもう目前。
なら告白してしまえ、駄目ならせめて誕生日だけでも。
行動派の○○はこうしていきり立ったわけである。


そんな彼女の宣言が、6人の男に不安を与えたなんて露知らずに。




7人それぞれが落ち着かない面持ちの中、時間は止まる事無く日付を変えた。
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