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君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】

第6章 部活


左袖をもう一度まくって××に突き出す。
「頼んだ。」
つっけんどんにしか言えない自分に腹が立つが、どう接して良いか分からねえ。
「・・・うん!」
××は笑って、氷嚢でついた水をタオルで拭く。

「こりゃまた綺麗にボール型の痣が出来たねー。」
くすくす笑っていやがるが、正直笑い事じゃないから複雑な思いだ。
××の手が俺の腕に触れ、心臓がドキドキ言いやがった。
冷却スプレーや湿布なんかを使って患部を冷やし、上から包帯を巻く。
慣れてないのか、包帯がズレて湿布もよれた。
「あれっ?ごめんね、まだまだヘタクソで。」
慌てて包帯をほどいてもう一度やり直そうとする××。

「なにー?あの子マネージャーなのにあんなことも出来ないの?」
また後ろの女どもからそんな声が聞こえて来て、冷ややかな笑いが起こった。

「下手なくせにマネージャー面で犬飼君にベタベタして。」
「あんなのあたしの方が上手いわよ。」
「もしかしてあれ、犬飼君に触りたいからわざと失敗してるんじゃないのー?」
「うわーサイテー!」
裏でこそこそやってるつもりなのか知らねーが、内容は俺でもはっきり聞こえた。

コイツら、××にわけわかんねー悪口ばっか言いやがって・・・!
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