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君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】

第5章 昼休み


並んでお弁当を食べるのがこれほど楽しいと思った事は、今まで無かったかもしれません。
「そうそう、こないだ監督がねー。」
××さんと他愛無い話をするのはいつぶりでしょうか?
普段は部活でしか会いませんし、部活中もビジネスライクなお話ばかりでした。
前にお話したのは・・・練習試合の打ち上げの時ですかね?
勇気が出ないばっかりにあまりお話出来ず、唇を噛んだことを思い出して少し自嘲した。

「たっつん聞いてる?」
「あぁ、はい!聞いておりますよ?」
下手な嘘をついて、すぐさま後悔する。
ほら、目の前には納得していらっしゃらない表情の××さん。
「聞いてないでしょー?だって口元にご飯粒つけてるぐらいぼーっとしてたよ?」
「えぇっ!?」
慌てて口に触れるが、どこにあるやらでなかなか取れない。
××さんはそんな様子を私を見て、おかしそうにくすくす笑う。
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