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君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】

第5章 昼休み


「お願いとはなんですか?」
なるべく平常心を保つべく、××さんに座るよう勧めて表情を誤摩化した。
「実は明日、親にマイノートパソコンを買ってもらえる事になりまして。」
「ほう。それで?」
「いろいろ調べたんだけど、HDDがどうとかOSがどうとかさっぱりで!これは詳しい人に聞いた方がいいと思いまして、たっつんに白羽の矢を立てたわけなのです。」
なるほど。確かにパソコンは専門用語のオンパレードですからね。
それにしても××さんが私を頼ってくださるとは、感極まる思いです。
「見繕って欲しいんだけど、忙しいかな・・・?」
そう言って××さんは不安げに私を上目遣いで見つめてこられた。
・・・ただでさえ可愛い方が上目遣いとは、私を殺す気でしょうか?
そんな顔されたら、たとえ忙しくてもお力添えしたくなるじゃないですか。
「大丈夫ですよ。私でよろしければ。」
「やったー!ありがとう!」
××さんは破顔して喜ばれた。

「しかしまずはお昼ご飯としましょう。」
「はーい。」
小学生のようににこにこ手を上げて返事をされる××さんに、私もつられて笑ってしまった。
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