君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】
第4章 休み時間
「どうしたのー?廊下で会うなんて珍しいね。」
「トイレ行って来ただけだよー?」
○○ちゃんはそのまま廊下の壁にもたれかかる。
これは・・・ここで立ち話モードに入ったってことでいいのかな?
部活以外で会えただけでもラッキーなのに、話し込めるなんて今日はホントにラッキーだ。
さっきの授業で問題を間違えたことなんて、どっか遠くに飛んで行っちゃった。
「比乃君が1人でいる方が珍しいんだけど。」
「僕はオンライン対戦がしたくて、電波を探してたんだ。」
ゲーム機を見せると、「こらこら校則違反だぞ。」なんて優しく叱られる。
いっつもそうやって叱って来るけど、取りあげられたりしたことはない。いつも笑って許してくれる。
そんな○○ちゃんの優しいところが、僕は大好き。