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君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】

第1章 登校


ドアのすぐ横の席に××さんと並んで座る。もはや習慣だ。
まだ高校生はほとんど乗っていない早い時間帯。比較的静かな車内で俺達は特に会話もなく座っていた。

以前××さんは退屈じゃないかと心配になって、どうにか身振り手振りで聞いてみたら
「あぁ。あたし公共の乗り物でぺちゃくちゃ喋る趣味は無いよ。」
さらっとそんなことを言われて、ほっと胸を撫で下ろしたものだったっけ。

××さんは景色を見たり、携帯を見たり、「今日は暑くなるかな?」なんて一言二言喋ったり、
この穏やかな時間をマイペースに過ごしていた。
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