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君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】

第1章 登校


鈍行とは遅いもので、俺の家の最寄り駅から高校の最寄り駅まで20分はかかる。
まぁ時間が長い方が××さんと一緒に過ごせて、俺としては嬉しいんだけど。
ちらっと左隣の××さんを見ると、瞼が半分落ちていた。
あぁ、やっぱり眠いのかな?昨日は遅くまで起きてたのかな?

俺の肩貸すから、もたれかかってお休み。

なんてやりたいところだけど、あいにくそんな勇気はない。



「ふあぁ・・・。」
あ、大きなあくび。
そんな顔まで愛おしいと思うんだから、俺は相当本気なんだろうなと再確認する。
むにゅむにゅと眠そうな目をこする××さんに、くすっと笑ってしまった。



・・・あ、俺もあくびが。
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