君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】
第3章 1限目
授業もあと15分という頃。
・・・あ、本気で寝てるっす。
××さんは船をこぎ始め、口も半開きになっていた。
半分寝たり半分起きたりはいつものことっすけど、本気で寝るなんて珍しい。
思わず横目で見ることも忘れて凝視した。
かっくんかっくんと何度も前後する様は、子供のように可愛くて。
なのに半開きになった唇は、対照的にすごく女性的だった。
××さんの唇・・・柔らかそうで、なんだか美味しそうっすね。
××さんをお嫁さんに出来たら、毎日近くでこの寝顔を見れるのかな。
ぼーっとそんなことを考えてる自分が恥ずかしくって、1人で勝手に赤面した。