君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】
第2章 朝練
「ほぉー。××もついに天国様を崇め奉る気になったか!」
なのに口から出るのは照れ隠しばっかで。
あぁー!どうしてこんなことしか言えないんだ俺は!
「ちょっと褒めるとすぐこれなんだから・・・。」
でも××は笑って許してくれた。
「おい!危ねえぞー!」
バッターボックスの方向から飛んで来た大声。
振り向いてみると、××めがけてファールボールが飛んで来ていた。
大声に驚いたのか、××の体が防御の姿勢で固まる。
「危ねえ!」
渾身の力で手を伸ばした。
バチィッ!!
鈍い音がした。
××に当たる寸前で、俺はどうにかボールのダイレクトキャッチに成功した。