君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】
第2章 朝練
「明美の時にマネージャー業やったけどよ。」
黙々とボールを拾う××に話しかける。
「やっぱ地味で大変だよな。ほんとマネージャーってありがたい存在だわ。」
ボールを拾って籠に投げようと顔を上げると、きょとんとこちらを見る××と目が合った。
「・・・んだよ?」
そんなに見つめられると照れるじゃねーか。
「いや、猿野にしてはまともなこと言うなって。」
「俺はいつでもまともじゃい!」
あー!またやっちまった!
ここはどうにか、××の中での俺のポイントを上げないと・・・!
「でもホント、××は頑張ってると思うぞ。」
どうにか振り絞った言葉は小さくか細くて。
照れすぎて顔が熱いけど、なんとか言いきった。