第1章 一日目
「あの子って顔はいいのに、女の子に免疫がないのよね~。だからユメが来てくれてうれしいのよ私。もし良かったら、トランクスのガールフレンドになってやってね」
にっこりと言うブルマ。
「ガっ……!」
ガールフレンド!?
ユメはさっきに増して真っ赤になる。
でもこの場合、そのまま「女友達」という意味だろうと気付いて、ユメは慌ててうなずいた。
「は、はい!」
そんなユメを見て微笑むブルマ。
「でも着替えにしては遅いわね。もしかしてシャワーも浴びてたりして」
「はは……」
まさか、と笑うユメ。
と、そのときだった。
ドアが開いてユメが振り向くと、そこにはトランクスが立っていた。
ユメとブルマはトランクスのその格好を見て、固まる。
「え? 何です?」
彼は白いTシャツにジーパンというラフな格好に着替えていた。
問題は、その濡れた髪の毛と、肩に掛かったタオル。
まさに今、シャワーを浴びてきましたというスタイルだったのだ。
「あっははははは!!」
テーブルを叩きながら大爆笑するブルマ。
「え? ……え?」
当惑するトランクスを見て、ユメもプっと吹きだしてしまったのだった。