第7章 四日目
「なっ!?」
途端に真っ赤になるユメ。
――け、けけけけ……結婚!?
ト、トランクスと結婚……!!?
するとブルマは面白がるような目をしてユメを覗き込んだ。
「でも実際のトコどうなの? ふたり、まだ何もないわけ?」
「な、ないです!!」
ユメは強く言い切った。
「ふぅ~ん。あの子、奥手そうだものねぇ」
不服そうにため息をついて椅子にもたれかかるブルマ。
「でも……ユメは?」
「え?」
優しく目を細め、ブルマはユメを見つめた。
ユメはまだ赤みの引かない頬を押さえながらブルマを見返す。
「ユメは、あの子……トランクスのこと、好きでいてくれてる?」
「!」
顔の火照りが更に増した。
なぜか祈るような目でこちらを見上げているブルマに、ユメは顔を真っ赤にしながら、それでもはっきりと頷いた。
「はい。好き……です」
すると、ブルマはとても満足そうに微笑んだ。
――と、そこへ。
「おはようございます。あれ、ユメどうしたの? そんなに顔赤くして……」
トランクスがリビングに入ってきて、ユメは口から心臓が飛び出てしまうかと思った。
それを見て、ブルマは小さく肩を震わせていたのだった。