第5章 三日目
ドアが閉まって、またしても気まずい沈黙。
先に口を開いたのはトランクスだった。
「……ゴメン、ユメ。オレ自分で“内緒”って言っといて……」
「いえっ! 私こそ、すっかり忘れてて……」
なんだか無性に恥ずかしくてトランクスの顔が見れなかった。
トランクスも恥ずかしそうに手を首の後ろにやって、俯いている。
き、気まずい~!
でも……トランクスもあの後、ネックレスを着けてくれてたってことだよね……!
すっごく嬉しいよぉ~~!
心の中で舞い上がるユメ。
だが、トランクスがゆっくりとブルマの置いていったメモを手に取るのを見て、喜んでいる場合ではないと気を引き締める。
「うわ……こんなにあるのか……」
困った表情でメモに目を通すトランクスを見つめながら、ユメは口を開く。
「……トランクス、大丈夫?」
「……うん」
少し間を置いて、トランクスが頷く。
「ユメが一緒なら、大丈夫な気がする」
そう言って微笑んだ。