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【DB未来トラ】想い

第5章 三日目



 ビクリとトランクスの肩が震えた気がした。

 そんな二人をユメはハラハラしながら見守る。


「昨日の遊園地では平気だったんでしょ?」

「……はい。でもこの西の都は、やっぱりオレの顔知られているから……」

「そんなこと言ってたら、いつまでたっても今のままよ!」


 トランクスが重く口を閉じる。

 ……少しの間気まずい沈黙が流れる。

 そして、ブルマは小さくため息を吐いた。


「とにかく! 今日はそこに行ってもらいますからね」

「……はい」


 ユメは小さく頷くトランクスをただ見つめていた。……と、


「それに、ユメがいてくれればきっと大丈夫よ」

「え?」


急に自分の名前が出て驚くユメ。

 ブルマが優しい目でこちらを見ている。


「この子と一緒に行ってくれる? ユメ」


 ……答えは決まっている。


「はい!!」


 ユメは大きな声で返事をした。

 心の中ではすでに「トランクスは私が守る!」と、妙な使命感に燃えていた。


 と、そのときだった。


「ところで、ちょっと聞きたいんだけど……あんた達、それ、ペアネックレス?」

『え?』


 二人の声が見事にハモる。


 ……ネックレス……!?

 そ……そうだ!

 朝起きて、外すのを忘れていた!


 ユメは慌てて自分の胸元に手をやる。

 片翼を象った飾りが見えていたわけではなかった。

 だが、チェーンは今目の前にいるトランクスの首に掛かっているものと同じもの。

 ユメは自分の顔がみるみる赤くなっていくのがわかった。

 でも、それはトランクスも一緒で……。


「ちょっと、何~!? 二人とも、もしかして~?」


 いつもの調子に戻ったブルマがニヤニヤと二人を見る。


「ち、違いますよ! 別に変な意味じゃなくて……!」

「そうなんです! あの、私が選んだものが丁度ペアなものだったので、それで……!」


 トランクスとユメはお互い真っ赤になりながら弁解する。

 そんな二人を見てブルマはくっくっと楽しそうに笑った。


「フフ、まぁ、いいけど。……じゃ! 買物、ここ書いといたから、頼んだわよ!」


ブルマはメモをテーブルに置き、鼻歌混じりにリビングを出て行った。

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