第4章 二日目の夜
「おかえり~! どうだった? 楽しかったぁ!? どんなアトラクションに乗ったわけ!?」
帰宅した途端、ブルマの息継ぎなしの質問攻めに合ったユメとトランクス。
まるで自分が遊園地に行ってきたかのように興奮しているブルマに、ユメはつい笑ってしまいそうになった。
「ブルマさん。これお土産です」
そう言って、ユメが遊園地を出る直前に(思い出して焦って)買ったお土産をブルマに差し出すと、
「やだありがとう~! そんな気使わなくていいのにぃ~! なになに? お菓子!?」
と、とっても嬉しそうに受け取ってくれた。
ブルマはコーヒーを淹れてくれ、ふたりは今日の遊園地での出来事を話していった。と。
「あら~? 二人ともすごく砕けたじゃない? 喋り方。さては何かあったわね~」
ブルマがニヤニヤ顔でふたりに……というよりトランクスに向かって言う。
「な、何にもないですよ! オレが頼んだだけです」
「ふぅ~ん。……つまんないの」
赤くなりながら言ったトランクスに、本当につまらなそうに溜息を吐くブルマ。
そんなふたりを見て、トランクスって本当にブルマさんには弱いんだな、とユメは心の中で小さく笑った。
「ありがとうトランクス。本当に、すごく楽しかった!」
部屋に入る前に、ユメはもう一度トランクスにお礼を言った。
「オレも楽しかったよ。今日はゆっくり眠れそうだね。お休み。また明日ね」
「うん! オヤスミ!」
また明日ね、というトランクスの言葉がなんだか無性に嬉しくて、ユメは笑顔で手を振った。