第3章 二日目
……な、なんてことを言うんですかぁ~!
トランクスが、かっ……彼氏、だなんて……!?
「ち、違っ……」
大きく手を振って否定しようとするユメ。
反応が怖くて、後ろにいるトランクスの顔が見れない。――でも。
「じゃぁ、ペアでお願いします」
「!?」
背後からトランクスの手が伸びてもう一方のネックレスを取った。
びっくりして振り返ると、少し顔を赤くしたトランクスと目があった。
「嫌だ?」
訊かれてユメはぶんぶんと頭を振る。
……嫌だなんて思うわけないよ~!
するとトランクスはほっとしたように笑って、主人にお金を渡した。
「ありがとう。お幸せに」
店を出るとき、主人はまたしてもそんなことを言いユメを慌てさせた。
「ありがとう。トランクス」
ユメはネックレスの入った小さな袋を両手で抱きしめるようにしながらお礼を言う。
嬉しくて、嬉しくて、何度お礼を言っても足りないくらいだった。
「母さんには内緒ね。きっとうるさいからさ」
「う、うん」
……確かに、ブルマさんのことだから色々とツッコんできそうだ。
容易に想像できてしまうのだからすごい。
「せっかくだから着けてみようか」
「うん!」