第7章 道明寺 ルーム
~ 道明寺side ~
外で男2人ってのもなぁ ...
そこで総二郎に連絡をしてみた 。
西『 だったら家に呼んじゃえばいいんじゃね ? 』
総二郎 ... 、あいつたまにはやるじゃねぇか!
やっぱり憧れるよな 、お家デートってやつは!
そうして俺はウキウキしながら待ち合わせ場所へ向かった 。
だが 、そこにアイツの姿はなかった 。
事故にでもあったのかと心配になり 、連絡しようとしてみる 。
いや待てよ ... 、ここで連絡したら器の小さい男だと思われるか ... ?
とりあえずもう少し待ってみる 。
15分経ち 、トイレに行って 、待ち合わせ場所へ戻ると 、キョロキョロと辺りを見回すアイツの姿 。
後ろから近付いていくと 、急に振り向いたアイツとぶつかった 。
櫻「 わ っ 、ごめんなさい っ!」
「 やっと来たか 、櫻井 」
顔を上げて目が合う 。
その目は怯えきっていた 。
「 俺様を何分待たせればいいんだよ 」
櫻「 えと ... 、寝坊 ... しちゃって ... 」
言い訳を聞き流し 、強引に腕を引き 、自宅へ戻る 。
「 俺の家だ 、入れ 」
なかなか動かない櫻井を無理矢理部屋に押し込む 。
俺は今の状況を伝えるべく 、総二郎に電話をかける 。
「 あ 、おい 総二郎 、今櫻井を部屋に閉じ込めた 」
西『 はぁ ? 閉じ込めた ? 司ぁ 、もっと優しくしてやれよ~ 』
「 なぁ 、この後どうすればいい ? 」
西『 そうだな ... 、まず部屋に入って 、櫻井を優しく抱き締めろ 。その後は 気持ちを伝えて 、流れに任せれば完璧だ!』
「 あ ... 、おう ... 」
西『 じゃ 、頑張れよ!俺はこれからデートなんで ♪ 』
そのまま電話が切れた 。
まずは ... 、部屋に入って抱き締める ...
そっと扉に手を掛け 、部屋に入る 。
ベッドに腰掛ける櫻井は 、やっぱり怯えている 。
ゆっくりと近付いて 抱き締めた 。
櫻「 え ? え ? 道明寺さん ? 」
ふはは ... 、これでキュンと来ただろ ... ?