第7章 道明寺 ルーム
~ 道明寺side ~
ドンッ
「 いってぇな っ!」
廊下で肩がぶつかり 、いつものように拳が上がる 。
櫻「 す ... っ 、すいません っ!」
振り向いて見えた顔は 、とてつもないイケメンだった 。
こんなやついたか ?
「 気を付けろよ 」
動揺しまくって出た言葉が 、俺に似つかわしくないこの言葉 。
なんでアイツを殴れないんだ ?
その日 ラウンジで F4の メンバーにこの出来事を話す 。
西「 へぇ ... 、司が殴れないなんて珍しいよね 」
美「 恋じゃない ? 」
「 バッ 、バカじゃねぇの!?」
花「 動揺しすぎ 」
俺様が男に恋なんて ... っ
西「 ま 、何があるか わかんないからねぇ ... 」
そんなことあるわけないだろ!
俺は ... 天下の道明寺司様だぞ ?
花「 司 、俺にも見せてよ 、ソイツ 」
「 お 、おう ... 、明日な ... 」
そして 、来てしまったその明日 。
通学用のリムジンから俺達が降りると 、女共の歓声が上がる 。
はぁ ... 、朝からうるせーよ ...
美「 司 、いる ? 」
「 どーだろーな 」
ソイツを探しつつも 、いつものように歩く 。
俺達の歩く道を開けるために避けた1人 ...
アイツだ ...!
そう思った瞬間 、身体が勝手に動き 、気付いた時にはソイツの手首を掴んでいた 。
「 おい 、こっちこい 」
ソイツは 滅茶苦茶抵抗しているが 、俺には関係ない 。
西「 へぇ 、ソイツ ? 」
花「 ふぅん ... 、なかなかかっこいいんじゃない ? 」
だろ ?
... ん ? なんで俺自慢げなんだ ?
櫻「 ちょ っ 、道明寺さん っ!」
名前を呼ばれるが 、全て無視し 、ラウンジへ直行する 。
二階へ上がり 、椅子へ座らせる 。
櫻「 あの ... 、昨日は本当にすみませんでした ... っ 」
ソイツは震えながら謝っていた 。
「 いや ... 、別に ... 」
なんなんだ 、動揺しすぎじゃないか 、俺 ...
花「 司ね 、アンタのこと 好きなんだって 」
類 、お前は何を言ってるんだ ...