第6章 影山 ルーム
~ 大野side ~
影「 そういう 大野様は どうなんですか ? 」
いないよ ... 、いないけど俺は ...
コイツになら言えるかもしれない ...
「 ... 実は俺 ... 」
そう 、俺は 男が好きなんだ 。
それも 、メンバーである かずのことが ...
「 かずが好きなんだ ... 」
影「 え ... 」
幻滅したよな ...
影「 ... では 、お手伝いしなくてはいけませんね 」
お手伝い ... ?
「 どういうことだ ... ? 」
影「 その感じですと 、まだ経験はないように思えますので 」
経験 ? それって 、そういうこと ?
「 ない ... けど ... 」
影「 ふふ 、では 私がその練習の相手をさせて頂きます 」
コイツは 何を言ってるんだ ... ?
影「 私では 不満ですか ? 」
いや 、不満っていうか ...
「 だって 俺男だぞ ... ? 」
影「 私は 、大野様 、貴方の執事ですよ ? 」
そうだけど ...
影「 ほら 、つべこべ言わずに 練習致しましょう 」
つべこべって ... 、お前執事だろ
影「 まずは 、キスの練習からです ... 」
そう言って影山が近付いてくる 。
おいおいおい ...!本当にすんのかよ ...
でも コイツ ... 、よく見たら綺麗な顔してる ...
そんな事を考えていると 、影山の柔らかい唇が上から一瞬触れた 。
俺は何も言うことも出来ず 、ただ呆然と影山を見上げていた 。
影「 触れるだけのキスでは 、物足りないですか ? 」
「 え っ 、あ ... いや 、違う ... 」
動揺しまくりの俺を見て 、影山がフッと妖しく微笑む 。
影「 構いませんよ ... 。どうせ 最後まで練習するんですから ... 」
最後まで ... ?
影「 次は 舌を絡ませてみましょうか ... 」
再び影山の顔が近付いてくると 、あっという間に唇が重なる 。
影山が舌で俺の唇をこじ開けて 口内を暴れ回る 。
「 んん っ 、んぅ ... 、ん っ 、はぁ っ ... 」
何で ... 、影山が相手なのに っ ...
そんな気持ちとは裏腹に 、もっと刺激を求める自分がいた 。