第4章 御村 ルーム
~ 山田side ~
今日は御村くんの様子がおかしい 。
鈍感な僕だって それぐらいわかる 。
授業中話し掛けても素っ気ないし ...
嫌われちゃったのかなぁ ...
何とか家に行く約束は出来たけど 、家間違えそうになってるし ...
もしかして 何か悩んでる!?
そんなこんなで家に着き 、ソファに2人並んで座った 。
「 何か悩みでもあるの ? 」
そう聞くと 、質問で返された 。
御「 ... 好きなヤツとか いるの ... ? 」
なーんだ 、友達のことか!
「 いるよ ? 皆大好きだよ ? 」
御「 そうじゃなくて!... 恋愛の方で ... 」
ええっ!そっち!?
初めて御村くんと恋愛の話するなぁ ...
でも僕はそんな ...
御「 俺はいるよ ... 」
えええ!だ 、だれだれだれ!
御「 実はさ ... 、俺お前が好き かも ... 」
ええええ!僕男だよ!?
御「 ごめんな 、このまま友達でいいから ... 」
その言葉は 、僕の耳には聞こえなかった 。
でもよかった 、ちゃんと話してくれて ...
僕も好きだよ 、その意味を込めて 御村くんを抱き締めた 。
「 ... 御村くん ... 。ありがとう!」
御「 え っ 、ちょ 、おい っ 」
あれ ? 何か 御村くんの呼吸 ちょっと荒い ... ?
御「 はぁ ... 、もう 無理 っ ... 」
そう言うと 、僕の肩を掴んで身体を離した 。
嫌 だったかな ...
そう思った瞬間 、御村くんの顔で視界が遮られ 、唇に柔らかいものが触れた 。
ええ っ 、これって ...
再び視界が戻り 、御村くんの顔が見えた 。
御「 俺の好き は 、こーゆーこと ... 」
僕の ... 、ファーストキス ...
御村くんに 、奪われました ...