第3章 佐々倉 ルーム
~ 大野side ~
俺が思わず誘うと 、佐々倉さんは 微笑むが 、少し切ない表情を浮かべた 。
なんだよ ... 今の ...
グラスをグイッと煽ると 、そのまま佐々倉さんに近付いた 。
「 最初に誘ったのは貴方ですよ ... ? もう 後戻りできないんです ... 、いや ... 、させませんから 」
そう言って 少し半開きの唇を塞いだ 。
佐「 ん っ 、んん ... 、ふ ... ぅ ... 」
そのままゆっくりと身体を後ろに倒した 。
離れた唇 ...
佐「 誘ってなんか ... 、俺はただ ... っ 」
「 じゃあ あのカクテルの意味は ... ? 貴方の気持ちじゃなかったんですか ? 」
俺だって 戸惑ったよ ... 。初めて男にこんな感情を持って ...
でも 貴方なら大丈夫だって思えたんだ ...
なんだかイラついて 無理矢理唇を塞ぎ 、舌を割入れた 。
佐「 んん っ!ん ... っ 、んぅ ... 」
抵抗していた手は 、いつの間にか俺の背中に回されていた 。
「 ... いいんですよね ... ? 」
黙ったまま こくりと頷いた 。
カクテルのせいで熱くなった身体 ...
服を脱ぎ捨て 、佐々倉さんに覆い被さる 。
「 止まりませんよ ... ? 貴方が作った カクテルのせいです ... 」
そう言って 汗が滲む首筋に舌を這わせた 。
佐「 あ っ ... はぁ ... 」
もっと乱れた姿が見たい ...
上着をゆっくり捲ると 、胸の先で小さく主張するソレを指で摘んだ 。
佐「 あぁ ... っ 」
佐々倉さんの手がずれて 、俺の腰を撫で始めた 。
積極的になってきた ...
佐「 大野 さん ... 、俺 ... 」
少し涙が溜まった目でじっと見つめられる 。
佐「 今まで 一晩だけの関係が多くて ... 、またそうなんじゃないかって思ったんです ... 」
切ない表情の理由はこれか ...
「 俺は 、今までとは違いますよ ... 。たっぷり愛します ... 」
そう言うと 、柔らかい笑みを浮かべ 、軽く触れるだけのキスをされた 。
もうそんな辛い思いはさせないから ...
俺が最後まで愛するから ...