好きになったっていいじゃない【アイナナ】R18*完結*
第12章 星空に想いを/天side
「……ボクを見て」
「(むりむり!死ぬ!!……息が吸えないっ)」
「……」
のあごに指をかけて、ボクの方に顔をむけさせると泣きそうな瞳がボクを捉える。
ねぇ、……
キミはボクを殺す気?
よくキュン死するとか聞くけど、ボクにはなんの事だかさっぱりわからなかったけど。
今日、初めて知ったよ。
これがキュン死なんだ。
こんなにも胸がドキドキいって息苦しくて、それでいて心の中が甘酸っぱい気持ちになるとは……
キミを好きになって良かった
への気持ちが溢れて止まらないよ。
言葉で好きだよって伝えたいのに
ボクの体は勝手にキミの唇に引き寄せられてしまう。
キスをする前にキミに想いを伝えないとね
「……好きだよ」
「……え?」
瞬時にボクの言っている言葉が理解出来ないみたいだね。
「ん?……え?……ん?!
(いま……なんて?)」
「伝わったのかな?」
きちんとに伝わっているのか___
内心は不安なんだけど、それでもボクはキミに微笑むよ。
ボクの気持ちをわかってもらいたいから。
何度でも言ってあげるよ
「キミが好き」