好きになったっていいじゃない【アイナナ】R18*完結*
第9章 唇で煽ってよ
「おはようこざいます!今日はよろしくお願いします」
「おはようこざいます。振りは覚えてきたよね?」
「もちろんです!!」
結構、密着するシーンもあるけど……大丈夫!
照れずにやりきる自信はある……!
(と思うんだが)
「じゃあ軽く合わせてみようか」
「はい……!」
(天のジャージ姿って可愛い!!)
仕事モードになっているはずなのに、天と会ってしまうと嬉しくて顔がにやけてしまう。
(そんなんじゃダメだろ)
曲がかかってリズムをとっていく。
ステップを踏んで天の動きに合わせていくけど……
つい見惚れてしまいそうになってテンポがズレてしまいそうになる。
「ストップ」
「っ……!」
「……」
「は、はいっ……!」
「真面目にやってる?」
天……怒ってる
めっちゃ怒ってるよね?
眉間にしわが寄ってるよね?!
「何を考えていたの?」
(天に見惚れてしまいそうになってました……とは言えないよね)
答えられない私にため息を漏らしている。
「すみません!!もう1度、お願いします」
「ちゃんとやって」
「はいっ!」
「最初からやるよ
(焦って謝るが可愛いくてたまんないって思うボクは重症かな?)」
今度はミスしないようにしないと___